ACTIVITY「農業」×「福祉」 そして「地域」と共に

「アガペの家」は農業を通した自立支援事業と地域活性化事業を行っています。働く機会を逃してそのきっかけを失ってしまった人たちが社会にはたくさん居ます。就労継続支援B型事業所「野の花アガペー」を運営し、働く場と社会参加の機会を提供しています。そして、この活動は高齢化と人手不足で困っている地域農業にも大きなメリットがあると考えいます。一人でも多くの方が自立した暮らしを実現するとともに、地域農業を支え、町の活性化にもつながっていく、そんな活動を目指しています。

全くの未経験の状態からスタートした農作業。多くの方々のご厚意に助けられながら、アガペの家に暮らす人たちとともに農作物の生産に取り組んできました。現在では根菜類や葉菜類など数多くの野菜を手がけるまでに至りました。

低農薬で安心安全な農作物は直売所や教会のバザー、宅配などさまざまなルートを通じて販売しています。最近では健康食材として注目されているエゴマの生産にも力を入れています。

養鶏場では300羽の鶏を平飼い、良質の卵を生産しています。責任者を務めるスタッフは、人とのコミュニケーションが苦手でしたが、今では「今日は卵が130個です!」と元気に報告。自然の営みに関わることで生きる喜びを感じてくれています。

市町村と連携し、さまざまな事情で居場所を見つけることが難しい方を、仕事や施設が決まるまで一時的にお預かりしています。家族のように迎え入れ、心の平和を取り戻してもらいながら、また新しい場所へと巣立っていってもらっています。

 農作業を通じての成長

ある少年の話を紹介します。思春期の愛情不足が原因で家庭内暴力を起こすようになり、精神科の病院に入院していました。本人からこのままではダメになってしまう、どうしてもここで暮らしたいと哀願され、ご家族のご了解をいただいてアガペの家で一緒に生活することになりました。

最初は1日ずっと立っていることも難しいくらい弱った状態でしたが、畑で横になりながら真っ暗になるまで草を取ったりしている内に徐々に元気を取り戻して。元々学業の優秀な子だったので、アガペの家から巣立った後は医大に合格して、今は医師となり、結婚して家庭を築いています。自然の畑が人の心を癒やしてくれる力には目を見張らされることばかりです。

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